★ショートショート.ハロウィンver.final★

今までの話

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★★★★★★★★★★★★★★

残念なことに木曜日は何事もなくやってきました。いや、別に、今日も休みにならないかな〜とか期待してた訳じゃあ、ありません。

 

今日から11月です。あと2ヶ月で2018年も終わるなんて、1年が経つのはなんと早いのでしょうか。

 

昨日の出来事が嘘のようにオフィスもパソコンも平常に戻っていました。

憎憎しげなパンプキンの顔も二度と見れないのかと思うと少し寂しいです。

 

なぎ「なんだったんでしょうね。誰の仕業だったんでしょうね」

 

先輩「今となっては誰でもいいわよ。お陰で昨日は早退できたんだしさ」

 

確かに昨日あんな混乱が起こったのは、台風のせいだけじゃないでしょう。

普通は雷がなるぐらいじゃ会社員は休みません。

 

 

「会社員にとってのTreatは何だと思うかね、なぎさくん」

 

突然の質問に振り向くといつのまにか部長がなぎの後ろに立っていました。

 

先輩「それはもちろんお給料でしょう」

 

部長はなぎに尋ねたのに、先輩が即座に答えます。

 

部長「うむ、それもその通りだと思う。他にもあるんじゃないかね?」

 

なぎ「布団でしょうか。なぎの心はいつも布団の温もりを求めています」

 

部長「うむ、いい線だ。つまりは『休息』だね。

パンプキンが求めたTreatは休息のことだったんしゃないかと私は思うんだよ」

 

なぎ「なるほど、パンプキンの黒幕は31日を休暇にするためあんなイタズラをした、と」

 

部長「昨日の騒動に黒幕なんていないさ。いるとすれば、私たち全員だ」

 

先輩となぎは部長の言わんとすることが分からず首を傾げます。

 

部長「始まりは誰かの悪戯だったんだろう。遊び心から勤怠アプリにハロウィンのデコレーションをした。思ったより反響があったから少しずつパワーアップさせていった。

 

やがて勤怠アプリを飛び出してハロウィンは伝播していった。」

 

なぎはオフィスの装飾をしながら感じたわくわくを思い出しました。

 

部長「盛り上がったムードの中に専務巡回という水を差されたわけだが、それによってムードは萎むどころか、より一層の一体感を持ち始めた。私はそう感じたんだよ」

 

そう言われればそうかもしれません。専務という共通の悪者が、私たちの中で出来上がっていたからです。

 

部長「パンプキンは私たちの本音の代弁者さ。だから31日はあんなに邪悪な顔をしていたのだろう。その代わり、臨時休業を言い渡した瞬間、静かになったろう?」

 

先輩「なるほどね、Treatを貰ったからTrick をやめてくれたって訳ですか。

パンプキンは私たちの遠慮ない本音が反映されて、暴れ回ったという訳ね」

 

何とも摩訶不思議な話です。私たちの気持ちがパンプキンを増殖させたり”Trick or Treat”の嵐を吹かせたりしたのでしょうか。

 

そうだとしたら、私たちは自分で思っている以上に休息を願っていたのですね。

 

まぁそれもありかもしれない、だってハロウィンだもの、悪霊が蔓延る日だっのだから。いつもは従順な私たちが会社に悪戯するのに力を貸してくれたのかもしれない。

 

片付け忘れたのか、想い出に飾ってあるのか、事務所の窓枠に置かれたパンプキン。

 

じっと見つめると、こっそり笑い返してくれる気がします。

 

🎃

 

終わり!

ほんじゃね!