★ショートストーリー.社内裁判vol2★

前回の話はこちら↓↓

妄想ショートストーリー。社内不倫の審判をする社内裁判が開廷!

★★★★★★★★★★★★★★

 

2-1

係長「みさなまにお伺いしたい。彼らが不倫をしたことで皆様に実害があったでしょうか?

 

『人間的信用がない。今日も裁判のために時間を取られて業務が進まない』

確かに、仰る通りでしょう。

 

2-2

でもちょっと考えてみてください。

不倫が仕事上の信用にイコールで繋がるでしょうか?

 

必ずしもそうとは限りません。それは先人たちが証明してくれていますね。偉大な経営者たちには往々にして愛人がいたものです。

 

2-3

それでは今日こうして裁判に時間を取られていることについてはどうでしょう?

 

これは不倫をした本人たちのせいではありませんね、不倫を許容しない現代社会が事態をややこしくしているのです。

 

2-4

さあどうでしょう、2人の不倫がみなさんにどれだけの迷惑をかけたというのでしょうか?

 

迷惑どうのこうのではなく、倫理に反することがよくない?

なるほど。

 

2-5

例えば定期券を申請しておきながら車通勤する従業員。

例えば後輩の身体的特徴を笑う先輩社員。

例えば部下に責任をなすりつける上司。

 

どれも倫理的にはよろしくない内容ばかりですねぇ?

 

2-6

どれも不倫と比べるとささないなことですか?いいえ、それはみなさんの勝手な思い込みです

『倫理』というのは水物です。

みなさんは流行の『倫理』に踊らされているのです。

 

2-7

それでは次に法律に照らし合わせてみましょう。ご存知の通り不貞行為は違法ではありません。

それを私たちが独自の尺度で罰すると言うのですか?それは私刑です。

皮肉なことに昨今では私刑も倫理的によろしくないとされていますね。

2-8

ちなみに当社の規定でも不倫にペナルティを与えるべしという記述はありません。

 

ここまで詳細にご説明申し上げれば、彼らが左遷などどいう私刑を受ける必要がないこと、裁判長にもご理解いただけたのではないかと思います。

 

私からは以上です」

 

2-9

プレゼンに定評がある係長の弁論は聴衆を引き込んだようです。

誰からも異議の声は挙がりません。

 

2-10

先輩「それでは被告尋問に移ります。栄子さん、前の席へ。弁護人、被告尋問はしますか?」

 

2-11

係長「はい、行います。

 

栄子さん、、課長との不貞行為を認めますか?」

 

栄子さん「はい、認めます」

 

係長「悪いことをしているいう認識はありましたか?」

 

栄子さん「わたしは…わたしは…」

 

2-12

係長「では質問の仕方を変えましょう。

不倫関係の間、仕事に支障はありましたか?」

 

栄子さん「それは…ありませんでした」

 

係長「つまり職場には迷惑をかけていないということですね」

 

栄子さん「それは…ええと…ええと…」

 

係長「以上、尋問を終わります」

 

栄子さんはまた俯いてしまいました

 

2-13

先輩「なぎささん、反対尋問は行いますか?」

 

なぎ「はい、行います。

 

栄子さん、正直な気持ちをお聞かせください」

TO BE CONTINUED…

検事なぎは栄子さんから不倫の本音を書き出せるのか?!職場裁判が不倫を審判するショートストーリー第3話。
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