★ショートストーリー.社内裁判final★

 

前回までのあらすじ

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先輩「裁判長が入室いたします。皆さまご着席をお願いいたします」

 

30分の休憩が終わりました。いよいよ、部長から判決が言い渡されます。

会議室は静まり返り、上座に座る部長へ視線が集まります。

 

 部長「被告、課長と栄子さんには『部内残留』を命じる!」

 

なぎ「そ、そんな!部長ぅ・・・」

 

 課長と副部長が熱い握手を交わしているのが見えます。栄子さんは相変わらず俯いて、白いうなじを晒しています。

 

部長「そして!!」

 

満面の笑みだった課長の顔が、怯えた表情に変わり部長を仰ぎ見ました。

 

部長「二人はどうすれば職場の仲間から信頼を取り戻せるか、考え続けること。言わばこれは『自分で考えて償え』の刑である。

確かに仕事自体に影響はない。だが美子さんの証言通り人間関係には支障が生じている。そこで謝るのかどうかは本人たちに任せよう。社会が不倫に敏感過ぎるというのも一理ある。

そもそも、職場の人間への謝罪を考える前に、まず最初に謝らなければならない相手がいるだろう?たとえ居心地が悪い家庭でも、その問題に取り組まず不倫へ逃げた時点で夫の負けは確定しているのだ。妻子の存在を知りながら不倫した女性も同様である。

 

だから、任せる。今後部内でどのように振る舞うか。どんな答えだろうと私たちは粛々と受け止めよう。すべて自己責任として己に振り返ってくることは忘れるな。

決して卑屈になれと言っている訳ではない。それはそれで負けだろう。

ここから巻き返して勝ちにいくにはどうすればいいと思う?答えはいつもまっすくで単純で明確に目の前にある。

真面目に誠実に。人としての基本を忠実に実践すればいいのだ。実践できるか否か、それだけだ。

 

最後に、これだけは忘れないでほしい。

私はいつも君たちに期待しているよ」

 

栄子さん「ぶ、ぶ、ぶ…ぶちょうおおおあぁぁぁあああああ!!!」

 

栄子さんは叫ぶように泣き崩れました。

 

先輩「全員起立!礼!裁判長、ご退室ッ!!」

 

部長が退室して皆が顔を上げた後も、課長はいつまでも、いつまでも、深いお辞儀のままでした。

閉廷した会議室に、課長の嗚咽だけが響いていました。

lady in my head

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とは言ってもやっぱりなぎは不倫反対派だけどね!

(不倫かっこいい、そう思っていた時期がなぎにもありました)

 

最後まで読んでくれて、ありがとう♡

ほんじゃね★