『鍵のない夢を見る』 辻村深月 直木賞受賞作

こんちー、なぎさです。

辻村深月著作、「鍵のない夢を見る」を読みました。

辻村深月さんの直木賞受賞作です。短編集です。

あらすじ

5編の短編から成っています。日常の延長に発生している犯罪が舞台になっており、いずれも主人公の女性主観で描かれています。小学生から子供を持つ主婦まで、幅広い年代の5人の女性が登場します。5編の物語は完全に独立していて、テーマは共通していますが物語としては繋がっていません。

 感想

辻村深月さんが描く感情の動きは生々しいです。決してポジティブじゃない、心のそこからぞわりと起き上がってくるような、自分でも「やめて!」って言って蓋をして目を反らしてくなるような、どうしても抑えきれない妬みや意地悪。

そういう心理描写、この本でもでてきますよ~!笑

でもそればっかりじゃない。特に最後の「君本家の誘拐」は迫真の文章だった!赤子育児中の母親の話なんだけど、寝不足の頭に夫や雑事へのイライラが合わさってなんかもうわけわかんなくなっちゃう、一線超えてしまいそうなあやうい精神状況がびしびし伝わってきた。育児頑張ってるママさんに読んでほしい(読書する暇がないとは思いますがそこをなんとか)。

ママさんだけじゃない、女性って(男性もそうなんかもしれんけど)自分が欲しているものを他人が手にしているのを見ると妬ましくて仕方なくなるじゃない?自分でもそんな感情嫌だ、って思って湧き上がってきてしまう嫉妬。一種の生理現象なのかね・・・。

もしあなたが今、そんな感情に悩まされているなら、読んでみてほしい。

鍵のない夢を見る/辻村深月

ちょっと、息つけると思うよ。

ほんじゃね!

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