★ゆとりと団塊の365日 6月★

ゆとり団塊

前回までの話はこちら

 

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雨が続く6月、じめじめした空気はオフィスにまで入り込んで社員の士気を下げる。

ゆとりも同様に、やらなければならないことは山積みなのに一向にやる気が出なかった。

 

そんなゆとりに昼食時、部長から声が掛かった。

部長「ゆとり、昼食を一緒にいいか?団塊さんの様子について教えてほしいんだ」

団塊への鬱憤が溜まっていたゆとりにとっては願っても無い機会である。

 

部長「2ヶ月経ったがどうだね?」

ゆとり「今のところ団塊さんと仲良くできる自信がありません」

部長、思わず苦笑いである。

部長「なかなか部下の扱いが雑な人でなぁ。僕も一緒に働いた時は気苦労が多かったよ」

ゆとり「厳密には僕がリーダーで、僕は団塊さんの部下ではないです」

部長「プライドが高い人なんだ。うまいこと相手してやってくれ」

ゆとり「わがままですね。不満があるなら再雇用を選ばず辞めればいいのに」

部長「簡単な問題じゃないのさ。お前もこの年になれば分かる」

ゆとり(ちっ、部長も結局は社畜か)

 

部長「ま、世間は仲良くなれる相手ばかりじゃないんだから、社会の波に揉まれると思って割り切ることだな。

お前にとっていかにやり辛い相手であっても団塊さんが社史編成に強力な助っ人てあることは間違いない。

社史発行まで1年を切っている。宜しく頼むぞ」

ゆとりはため息とともに昼食の麻婆豆腐をつつくのだった。

 

そこへ甘い香りとともに現れたのはゆとりの先輩、マドンナである。

マドンナ「お疲れ様です。ご一緒していいですか?」

ゆとり「マドンナ先輩!もちろんっす!どうぞここ空いてます!」

部長もにこにこと頷く。

部長「マドンナくんはどうだね、団塊さんとうまくいってるかい?」

マドンナ「とってもよくして頂いてます。今朝も『地元では有名なんだよ』ってわらび餅を貰ったの」

 ゆとり(あの野郎、女には媚売りやがって)

 

部長「そんなところも含めて変わってないないなぁ。

マドンナさん、ここはひとつ団塊さんとゆとりがうまくいくように仲継ぎをお願いするよ」

マドンナ「もちろん!大丈夫よ、ゆとりさん!団塊さんはいい人よ。きっとうまくいくわ」

ゆとり「(マドンナさんと交流が増えるならそれはそれでいいか)すみません、よろしくお願いします!」

 

TO BE CONTINUED…

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