★ゆとりと団塊の365日 2月★

ゆとり団塊

前回までの話 

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団塊「あぁ、だから頼むよ。俺とお前のよしみでよ。うん分かってるよ、伝えておく。ありがとうな」

団塊は電話を切って大きく息を吐いた。

ゆとり「…折れてくれましたか?」

団塊「あぁ、やっと折れてくれた。ただし来年は特集ページが1枚増えそうだ」

ゆとり「ありがとうございます!急いで印刷会社に連絡します!」

 

誰もいないオフィスでひと段落着いた二人は温かい緑茶を飲んでいた。

ゆとり「なんだかんだで発注ぎりぎりでしたね」

団塊「ま、そんなもんよ。後はでっかいトラブルがないのを願うばかりだ」

 

団塊「それにしても2月も終わりか。もうすぐ一年、あっという間だったな」

遠い目をして、ずずず、と茶をすする。

 

団塊「社史編成のために来た、とか格好つけたけどよ。俺はここに左遷されてきたんだよ」

ゆとり「…まあ、みんな薄々感づいてはいましたが」

団塊「だろうな。社史編成のアドバイザーなんて取ってつけた理由だ。

だから適当にやってもよかったんだけどよ。

なんせ仕事一筋の人間だもんで、色々口出しちまった。悪かったな。

そもそも左遷された理由も現役に口を出し過ぎたからなのによ」

 

ゆとり「てっきり暴言とセクハラが左遷の理由かと」

団塊「ぬかせ。それが理由ならとっくの昔に飛ばされてるわ」

にやりとしてみせる団塊に、ゆとりは思わず笑ってしまった。

 

団塊「最悪の幕引きになるかと思ってたけど、案外楽しかったわ。

ありがとうよ」

 

TO BE CONTINUED…

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