『空飛ぶタイヤ』池井戸潤 著★真実を追求した中小企業社長★三菱リコールがモデル

こんちー、なぎさです。

今日は池井戸潤 著、『空飛ぶタイヤ』をご紹介させてください。

あらすじ

父親の後を継ぎ運送会社を経営する赤松徳郎は、ある日、自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、死傷者を出してしまったことを知る。事故原因を一方的に整備不良とされ、「容疑者」と決め付けられた赤松は警察からの執拗な追及を受ける。さらには会社も信用を失い、倒産寸前の状態に追い込まれてしまう。しかし赤松は、事故原因は整備不良ではなく、事故を起こした車両自体に欠陥があったのではないかと考える。自社の無実を信じる赤松は家族や社員たちのために、トラックの販売元である巨大企業の自動車会社に潜む闇に戦いを挑む。

Wikipediaより

おすすめポイント

もうね、赤松社長がただただ、かっこいいです。

超熱い男なんです。社員想いなんです、不屈の精神の持ち主なんです。

倒産間際に追い込まれても赤松社長を信じて支え続ける社員たちもかっこいい。

あぁ、こういう仕事仲間に出会えてぇな・・・なんてね。

出会うもんじゃねぇよ、つくるもんだよ!・・なんてね。

対して登場する自動車企業は腐りすぎ。終わってる。救いようのない絶対悪。

・・・というこの物語が実話に基づいているというから恐ろしいじゃあ、ありませんか?

三菱リコール隠し事件

三菱リコール隠し事件(みつびしリコールかくしじけん)とは、2000年(平成12年)7月6日に運輸省の監査で発覚した三菱自動車工業(以下、三菱自工)の乗用車部門およびトラック・バス部門(通称:三菱ふそう)による、大規模なリコール隠し事件をいう。

Wikipediaより

リコールだけじゃない、死傷者事件も実話なんです。

横浜母子3人死傷事故(業務上過失致死傷)

2002年(平成14年)1月10日、神奈川県横浜市で発生した事故。 綾瀬市内の運送会社が所有する、重機を積載して片側2車線の走行車線(事故当時、付近にガードレールはなかった)を大型トレーラートラックのトラクター(ザ・グレート、1993年製)の左前輪(直径約1m、幅約30cm、重量はホイールを含めて140kg近く)が外れて、下り坂を約50メートル転がり、ベビーカーを押して歩道を歩いていた大和市在住の母子3人を直撃。母親(当時29歳)が死亡し、長男(当時4歳)と次男(当時1歳)も手足に軽傷を負った。

Wikipediaより

時系列にするとこんな感じ

破損事故が何件か報告される(この時点では死者は出ていない)

三菱自動車工業(以下、三菱自工)は欠陥を把握、それを隠しヤミ改修を続ける

※ヤミ改修:欠陥を公表せずに車検の際などに黙ってしれっと改修すること

バスの脱輪事故発生、三菱自工は「欠陥が原因ではなく整備不良によるもの」と報告するも運輸省の抜き打ち検査によりリコール隠し発覚。

この抜き打ち検査では過去2年間が対象であったためそれ以前の欠陥は放置されたままであった。これがさらなる悲劇を生んだ。

上記の母子死傷事件発生。三菱自工、またしても整備不良が原因と主張し、運送会社へ責任転嫁。

事件翌年、県警による三菱自工本社の家宅捜査、2度目のリコール隠し発覚

これ書いてて気づいたけど、まんま『空飛ぶタイヤ』のあらすじだわ

ただ、現実と小説で違う点は、現実には運送会社は倒産したということ

三菱自工による責任転嫁のせいで社会的信用を失い、取引がなくなり倒産。

小説に登場する自動車会社はほんま酷い会社やったけど、調べた限り現実の三菱自工もかなり酷い。経営陣が腐ってた。

性懲りもなく欠陥があったらヤミ改修、事故があったら「整備不良」、都合の悪い報告内容は虚偽とすり替える。

ちなみに2016年に日産自動車と資本提携したからゴーンさんが代表取締役会長やったんよ。経営陣に恵まれない会社やね。

2018年映画化 長瀬智也 主演

TOKIOの長瀬さん主演、脇を固めるのはディーンフジオカと高橋一生です。

池井戸作品が映画化されると配役の男性率&おじさん率が高くなる

こうして『空飛ぶタイヤ』が話題になる度、三菱自工は過去の醜態をさらることになるやね

ほんじゃね!