『悼む人』天童荒太 著★静人の「悼む旅」はあなたをも巻き込む★生きる意味と愛を見つめる読書

こんちー、なぎさです。

今日は天童荒太著、『悼む人』を紹介させてください。

動画でさくっと紹介

書籍紹介チャンネルやってます。悼む人の紹介は2分半で終わります。

[書籍紹介]天童荒太 著『悼む人』[直木賞]

あらすじ

坂築静人は、不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅している。〈悼む〉とは、亡くなった人の「愛」にまつわる記憶を心に刻みつけることだ。死者が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、その生きている姿を覚えておく」ための静人なりの儀式は、傍からは奇異に映った。だが、この行為こそが、静人と関わった様々な人たちの「生」と「愛」に対する考え方に大きな影響をもたらし、誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく。


静人、そして彼を巡る人々は、罪から解放され、生きる意味と、真実の愛をみつけることができるのだろうか。

東映公式サイト「悼む人」より

感想・おすすめポイント

本作は、読後感最重量級です。横綱です。

胸と心がいっぱいいっぱいになってしばらく他の本読めないぐらい。

登場人物は悼む旅を続ける静人を取材する記者、自分が殺した夫を静人に悼んでもらった若き未亡人、そして静人の両親・妹がメインキャストなのですが、

それぞれが静人の「悼む旅」という不可解な行動を介して、最初は「なんでそんなことしてんの」と思っていたところ、死生観・愛について見つめ直すことになり、変化が生じていく。

ストーリーはシンプルやで。ネタバレすると静人の母親は癌で亡くなるよ。

はっ?なんでネタバレしたし?!って思った?

ええねん、この作品に関してはええねん。どうせ早い段階で母親亡くなるであろうことは予想つくしな。

この作品のすごいところはな、静人の「悼む」行為が読者自身にも影響を及ぼしていく所や。

読み手も考えざるをえない。生きるということ、亡くなった人たちが残してくれたもの、愛ってなんだろう。

物語が現実を飲み込む。静人が世界を変えていく。

そしてもう一つ、とても純粋に「生きる意味」と「愛」を追求している物語です。

うちらなんで生きてると思う?

「生物としての本能」

「だって生まれてもたんやもん」

「金がほしい!権力がほしい!」

「来週のデートが楽しみだから♡」

「家族を残して死ぬなんてできない」

うんうん、どれも間違えてないと思う。

『悼む人』ではまた違った視点を示してくれる。

諦めでもなく欲でもなく、かと言って楽観的でもなく。

地に足付けて前向いて生きていく、そんなイメージ。

よくわからん?

そらそうやろ、読まんとわからんで!笑

2015年映画化 高良健吾主演

映画も感動の内容になっとるんやろな~(まだ観てない)

悼む人・静人を高良健吾さん、未亡人を石田ゆりこさんが演じています。

装丁の彫刻が印象的。有名な彫刻家の作品

悼む人

どうですか、この表紙。ちょっと恐くない?笑

これが不思議、読み終わるころには優しい顔というか、賢者の顔というか、そんな風に見えてくるのです。

この装丁考えた人まじでセンスの塊、天才。 シンプルな赤い背景も印象深い。

彫刻は船越 桂さんの作品。有名な人みたいだ!

舟越 桂 OFFICIAL SITE

気になったらよんでみてね!

悼む人 /天童荒太

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ほんじゃあね!

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