上橋菜穂子『鹿の王 水底の橋』

こんにちは、なぎさです。

今回は上橋菜穂子さん著作『鹿の王 水底の橋』をご紹介させてください。

『鹿の王』その後の東乎瑠(ツオル)帝国と医術師ホッサルを描いた物語です。

続編ではないから鹿・犬・ヴァン・ユナは出てこないよ。

「黒狼熱」という病から始まる異世界ファンタジー。各民族の想いと策略が交錯します。2015年本屋大賞受賞作。

動画でサクッと紹介

動画で紹介しています。3分半で終わります▼

[書籍紹介]上橋菜穂子『鹿の王 水底の橋』

あらすじ

東乎瑠(ツオル)帝国では次期皇帝の選定が始まっていた。同時に、宮廷内の医術を司る宮廷祭司長選びも進んでいた。宮廷祭司長は帝国の医術方針を左右する存在。オタワル人医術師、リムエッルや国教「清心教」の祭司医たちは水面下で策略を巡らせ始める。

そんな水面下の動きを知らない医術師ホッサルの一行は、知人の招きに応じ清心教医術発祥の地・安房那(あわな)を訪れる。そこでホッサルは清心教医術の隠された歴史を知ってしまう。

奇しくも同時期に安房那(あわな)では、次期皇帝候補と祭司長候補を含む貴人たちを招いた「唄合わせ」が開催されるが、次期皇帝候補の暗殺未遂が発覚する。

ホッサルが安房那(あわな)を訪れたのは偶然か、それとも仕組まれた必然か。

次期皇帝候補の暗殺の黒幕は誰か、そして真の狙いとは?

ふたつの医術の対立

物語の軸は、オタワル医術と清心教医術という二つの医術の対立です。

清心教医術

病気とは穢れであり穢れを身体に溜めないことで清い心と身体を保つことができる、清さを保ち生きることで死後は天国に行ける、という宗教・精神論と密接な関りをもった医術です。診察もするし薬もつくるので怪しい医術というわけじゃありません。

もちろん治せる病は治すけれど、患者本人と残される者たちが心安らかに過ごすことができる方法を考えているのです。

オタワル医術

『鹿の王』でも活躍し、本作の主人公であるホッサルはオタワル人の医術師です。ホッサルたちが従事しているのがオタワル医術ですね。

オタワル医術は「病素によって病は引き起こされる」という超合理派。「穢れてしまう」という理由で助かる医術を施さないのはナンセンスだ、救える可能性があるならそのすべてを試すべきだとホッサルは考えています。

東乎瑠(ツオル)帝国にとってはオタワル医術は多民族の医術です。しかしその技術の高さと効果の確かさから人気を博しており、そのことも清心教と対立を深める原因の一つになっています。

命と医療の在り方

ふたつの医術の考え方の違いから、命と医療の在り方を考えさせられます。どちらの医術も間違っていないから余計難しい。

生命機能さえ守れば命を助けたことになるのか。

「心」を守るために助ける手段を捨てるのか。

今回も策士が活躍します

前作『鹿の王』に続き、高名な医術師リムエッルも暗躍しています。相変わらずオタワル人のことしか考えていません。しかし今回はそんなリムエッルすらを駒として使ってしまうさらなる策士が・・・!

気になる人は是非読んでみんしゃいね~!ほんじゃね~

鹿の王 水底の橋 [ 上橋 菜穂子 ]

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