柿村将彦『隣のずこずこ』-町の終焉にも緩い現代人

こんにちは、なぎさです。

本日は柿村将彦さん著作『隣のずこずこ』をご紹介させてください。

2017年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。

中学3年生のはじめが住む矢喜原町に突如、伝説の「あいつ」と謎の美女・あかりさんがやって来た。なんでも1カ月後に「あいつ」は町を破壊し尽くし、町民はみな丸呑みにされるという。え、マジすか? はじめたちは計画阻止のため、ゆるゆると奔走するのだが……。

新潮社

1ヶ月後の「死」にも緩い現代人

伝説の「あいつ」とは、信楽焼のたぬきです。表紙見れば分かるよね!笑

たぬきと美女は町へ来て早々に「1ヶ月後に全員死んじゃうから〜」的な事をゆるく宣言、それを受けた町人も「まじか〜どうしよ〜」

えっ!反応ゆるっ!

ほんでもさ、実際自分の身に起こったら同じ反応しそうやない?

1ヶ月後に死ぬんかー!まじかどーしよー、取り敢えず明日から会社行かんでええなー♩

みたいな。「どうしよ〜」とか言いつつ会社行かないのを喜んでる時点で死ぬの受け入れてるし。

「生」への執着が薄い現代人

思うに、戦争経験世代は「生きる」ことが人生の目的になっていたから「生」への執着は強いと思うんよ。

たぬきに1ヶ月後殺されるって分かったら、全力で回避方法探すと思う。

現代人は生きるのが当たり前やし、ちょっと疲れすぎなんか?

「生きる」以外の人生の目的を探さなあかんのがネックになってるのかもしれん。

とにかく、戦後に比べて「生」への執着は弱くなっとるやろ。

そんな社会傾向が如実に表れてる物語やと思う。

ラストも衝撃的やで!

最初から最後まで緩くて、ラストも緩いねん。でも主人公の納得の仕方が衝撃やった!

あ、そうなる〜!?そうやって納得しちゃう〜?!

みたいな。うーん、でも分からんでもないかなって。同じ立場やったら同じ納得の仕方をするやもしれん。

日本ファンタジーノベル大賞とは

新潮社が開催しているプロ•アマを対象にした賞です。

過去には「リング」で有名な鈴木光司さんや「夜は短し歩けよ乙女」で有名な森見登美彦さんも受賞しているのです。

さらにさらに、受賞は逃したものの優れた作品は書籍化れされており、恩田陸さんデビュー作「六番目の小夜子」はその一例です。

人気作家への登竜門と言える日本ファンタジーノベル大賞、今後の柿村さんの活躍に期待ですな!

気になったら読んでみんしゃいね〜

ほんじゃあね〜

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