ペニー・ジョエルソン『秘密をもてないわたし』-脳性麻痺を患う少女の視点

こんにちは、なぎさです。

今回はイギリス人作家、ペニー・ジョエルソンさんの著作、『秘密をもてないわたし』(原題『I Have No Secrets』)をご紹介させてください。

秘密をもてないわたし/I Have No Secrets [ ペニー・ジョエルソン ]

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4分であらすじ&感想の紹介をしています↓

[書籍紹介]ペニー・ジョエルソン『秘密をもてないわたし』

あらすじ

脳性麻痺を患っている14歳のジェマ。

知性と知識はあるのに、いかなる身体のコントロールもできないが故にコミュニケーションを取ることができない。

それでもジェマは満たされて暮らしていた。ママとパパと妹に弟、それからヘルパーのサラ。ジェマはみんなのことが大好きだった。

ときどき、誰とも話ができないジェマに秘密を打ち明ける人がいる。

あろうことか、殺人を仄めかす人も。

大好きな人にも危険が及ぶ中、ジェマは知っていることをを伝えることができるのか―?

脳性麻痺を患う少女の視点

この物語の斬新なところは、主人公が脳性麻痺の少女だということ。

私は健常者だから、というのは言い訳に過ぎないけれど、恥ずかしながら脳性麻痺の人の視点なんて想像したことがなかった。

本書を読んで自分の振舞いを反省するところがたくさんあった。

これ、自分がされるとすごくショックじゃない?

  • その場にいるのに、話し掛けてもらえない
  • 幼児に対するような言葉遣いで話し掛けられる
  • 同情の視線を受けたり、気まずそうに目を逸らされる

ジェマはアウトプットができないという点以外は、十四歳の女の子そのものなのに。たくさん悔しい思い、悲しい思いをしてきたでしょうね。

脳性麻痺の人だって健常者と同じ感受性を持っているのに、その事実が私の知識からはすっぽり抜け落ちていました。

著者は養護学校の教諭

障害児童に詳しい内容だったのも納得、著者は養護学校の教諭なんです。10代の頃から重度障碍者を支援するボランティアをしていたそう。

本作の執筆も「障害者のことをよく知ってもらいたい」という願いから始まったもの。

この物語によって、その目的は十分に達成されていると感じました。

障害者と関係を持つ人にはもちろんおすすめの一冊です。とっても励まされると思う。共感できる部分も多いと思う。

そして、健常者のみなさんもぜひ読みましょう。

「関係ない」で終わらないで。この記事をここまで読んだんだからちょっとは気になってるでしょ?見て見ぬ振りで素通りしないで。

じゃ、是非読んでね!ほんじゃあね!