佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』|自分を肯定したいときに読む小説

こんにちは、なぎさです。

本日は佐藤多佳子さん著作、『しゃべれどもしゃべれども』をご紹介します。

あらすじ

噺家(落語家)の今昔亭三つ葉は、ひょんなことから素人相手の落語教室を開くことに。生徒は四人、三つ葉の従兄弟で吃音に悩む気弱なイケメン・良、この世のすべてを疑っているような尖がった無口美人・十河、関西から越してきて東京のクラスでいじめ(本人曰く喧嘩)られている口達者小学生・村林、普段は悪態三昧なのに解説者席に座るとしゃべれない元野球選手・湯河原。

それぞれ喋ることに難を抱えた生徒。落語を教えることで彼らの悩みは解決するのか?

さらには三つ葉自身もじゃべることに自信をなくしてしまい-

“いい人”になる

ひとまず、上記文庫画像の帯をご覧ください。

なんて書いてる?

読後いい人になってる率100%!

100%だからね、例外はないよ。全員だよ。

もちろんこのなぎさも含めてね。

いい人ってのは誰にとっての「いい人」だい?

そりあもちろん…自分にとってさ!

あんたは自分を「いい人」だって肯定してあげてるかい?

自分を肯定できるようになる小説

三つ葉落語教室の面々はそれぞれコンプレックスを持っている。自分に自信がない。

「なんでお前らそんななんだ!落語教えたからって治るのか?」とやきもきする主人公。

結局のところ落語を習ったからって吃音は治らないし流暢にしゃべれるわけでもない。

でも生徒たちは、ちょっと自分を認めてあげられるようになる。コンプレックスはなにも解決されていないのに。

読後のあなたも、ちょっと自分を認めてあげられるようになっている。読み始めと読み終わりじゃ現実はなにも変わっていないのに。

ええなぁ、これぞ小説の魅力やでなあ。

魅力的なキャラクターたち

生徒以外の登場人物-三つ葉の師匠や兄弟分、そしておばあちゃん-もキャラ立ちしてて読んでいてほんと飽きない。

でもやっぱり生徒4人が好きだなあ。悩みながら苦しみながらコンプレックスと向き合う彼らの姿にきっと共感できるはず。

2012年に映画化 国分太一さん主演

ところでこの小説、2012年に映画化されている。TOKIOの国分太一さんが主演。

映画のあらすじを読むと、どうも、三つ葉の従兄弟で吃音に悩む従兄弟・良がいない。ちょいと寂しいな…

香里奈は無口な黒髪美人・十河やろね、似合うな。

個人的には、松重豊が悪態魔人の元プロ野球選手・湯河原に似合い過ぎて観たくなっている。

誰でも安心して読める小説

人間てのは陰気な生き物で、「自信」はいくらあっても足りない、気ぃ抜くとすぐに目減りしちまう。

だから、この本は誰にでもおすすめできるね。老若男女、いつどんな状況でも。

自分を肯定して、ちょっとは「自信」の貯金しといたら?

読んどいて損はないね。

てことで、読みんしゃいねー!

ほんじゃねー!