直木賞を受賞したおすすめ小説

こんにちは、なぎさです。

今回は直木賞を受賞したおすすめ小説をご紹介していきます。

直木賞受賞作品は総じて素敵な小説ばかりですが、その中でも印象深い小説をピックアップしました。

直木賞受賞おすすめ小説 早見表

タイトルをクリックするとAmazonで詳細を確認できます。

タイトル著者受賞年
山妣坂東眞砂子1996
理由宮部みゆき1998
対岸の彼女角田光代2004
風に舞いあがるビニールシート森絵都2006
私の男桜庭一樹2007
悼む人天童荒太2008
何者朝井リョウ2012
鍵のない夢を見る辻村深月2012
蜜蜂と遠雷恩田陸2016
銀河鉄道の父門井慶喜2017
宝島真藤 順丈2018
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び大島真寿美2019

直木賞受賞おすすめ小説 11選

『山妣』 坂東眞砂子

山妣(上) 新潮文庫/坂東眞砂子

created by Rinker
¥200 (2019/11/21 13:14:57時点 楽天市場調べ-詳細)

山奥の村を訪れた旅芸人と、地主夫婦。歪な関係と数奇な出会いが、彼らの運命を変えていく。山に住み着く山妣と、彼らの知られざる過去の関係とは。

村の因習と女の悲しい過去、これからも続く人生のためにそれぞれが選ぶ道は。

読み進めていくうちに山妣の悲しく長い人生が明らかになります。そして旅芸人や地主若妻との関係性も。

人間である頃より山妣になってからの方が楽に生きているように見えるのはなんでだろう。

そして山の描写がすごい。自然が重苦しく立ちふさがってくる感じ。「自然と共存」なんて生易しいもんじゃなくて、「自然に生かさせてもらってる」と思う。

それぞれの過去を背負って、山妣は、旅芸人は、どんな選択をするのでしょう。

『理由』 宮部みゆき

理由 /宮部みゆき

created by Rinker
¥200 (2019/11/21 13:14:57時点 楽天市場調べ-詳細)

高級マンションで起きた一家四人殺人事件。しかしそこに住む四人は家族ではなかった。

「家族」の在り方が変わっていく中で、私たちはどうあるべきなのか。

家の中で死んでいるのに被害者の身元が分からない、というミステリー好きなら堪らない始まり方です。

それにしてもご近所付き合いがない現代では「自分であることの証明」がなんて難しいのだろう。運転免許証と戸籍を売り飛ばしたら、私は誰でもなくなってしまう。

籍がなくなってしまっても私を私と認識してくれる人がどれだけいるだろうか。家族?その通り!そしてその家族の在り方が変わってきている。

というか、すでに核家族が当たり前になっている現代では、家族が離散してしまったらそれこそ私が私であることを誰も知らなくなる。

無機質なカードが証明してくれるからそれでいいのかしら?

『対岸の彼女』 角田光代

対岸の彼女/角田光代

created by Rinker

揺るぎない友情があると思っていたのに、些細なことで遠くなる。

多様化した社会で生きる女性の揺れる友情と心。

学生の頃はあんなに仲良かったのに、社会人になったら音信不通。独身時代はよく一緒に旅行行った仲だけど、子供ができてからはお正月の定形連絡だけ。

こんな経験、誰でもあるのでは?

女性の揺れる人間関係をリアルに切実にあぶりだした小説です。

『風に舞いあがるビニールシート』 森絵都

風に舞いあがるビニ-ルシ-ト/森絵都

created by Rinker

タイトルの話を含む短編集。今日も大切なもののために生きる、六人の物語。

『風に舞いあがるビニールシート』は最後に入っています。元夫・エドの死去にショックを受ける里佳。紛争地域で女の子を庇い死んだエド、そんな彼と同じように現場(紛争地域での支援活動)で働かないか、と里佳に声が掛かる。

彼女が選んだ答えとは。

『風に舞いあがるビニールシート』が一番印象的でした。

価値観の違いにより別れた二人。

エドには譲れない大事なことがあるけど、それは里佳を不安にさせ彼女が思い描く「結婚」から遠ざけた。彼の死後にはなってしまったけど、里佳の選択に涙が出ました。

『私の男』 桜庭一樹

私の男 /桜庭一樹

created by Rinker

娘の結婚から始まるこの物語。時

間を遡り、父と娘の原風景が明かされていく。親子の罪と、禁忌の関係。

粘りこくまとわりつくような感情が渦巻く物語でした。時系列が遡って展開されるのも印象的です。

くたびれたような父親が若返っていき、娘は幼く我儘になっていく。そして明かされていく二人の過去と禁断の関係。

原始的な感情に身を任せて読んでください。

『悼む人』 天童荒太

悼む人 /天童荒太

created by Rinker
¥351 (2019/11/21 13:14:57時点 楽天市場調べ-詳細)

坂築静人は死者を悼む旅に出る。その旅は残された者に何を見せるのか。

もうね、感動しました。後半は泣きながら読みました。

愛って何だろう、生きるって何だろう。死者を悼むことが生きることを考えさせるんだから不思議。悼む旅は死者のため?それともこれからも生きねばならない人のため?

ハッピーエンドというわけではないですが、力強く前を向ける物語です。

天童荒太 著「悼む人」のあらすじ・感想。胸がいっぱいになってしばらく他の本が読めなくなる。

『何者』 朝井リョウ

何者[ 朝井リョウ ]

created by Rinker

就職活動をきっかけに集まるようになった、大学生五人。

折れそうな自分を守るためにもがく、等身大の大学生たち。

これは平成世代にぜひとも読んで欲しい一冊。

就活生から見た「大人」がこの葛藤を読んでどう思うかは分からんが、これがオンライン世代SNS世代、多様化した現代を生きる若者の現実です。

アイデンティティを獲得するのに、自己肯定をするために、こんな風に苦しむんです。

若者のみなさん、心のナイーブな場所を突かれるような辛さを感じるだろうけど、ぜひこの一冊を読んでみて欲しい。

『鍵のない夢を見る』 辻村深月

鍵のない夢を見る/辻村深月

どこにででもいる女たちの日常、そこに差し込む暗い気持ち。誰もが経験のある心の影が日常から脱落する落とし穴に変わる。5編からなる短編集。

相変わらず辻村深月さんが描く心理描写は生々しいです。

他の皆は叶えている願い。私も、という想いと嫉妬。そんなありきたりな感情がきっかけで日常から外れてしまう。

理不尽だけど現実にも有り得るよね~。

[読書感想文] 鍵のない夢を見る/辻村深月 著 「望むことは罪ですか?]ささやかな夢を叶える鍵を求めて5人の女は岐路に立たされる。

『蜜蜂と遠雷』 恩田陸

蜜蜂と遠雷 [ 恩田陸 ]

created by Rinker
¥1,980 (2019/11/22 03:20:12時点 楽天市場調べ-詳細)

かつての天才少女、ピアノを持たない少年、サラリーマンのピアニスト、期待の優勝候補。コンクールという競争でありながら、それぞれが己と向かい自分の音を響かせる。

ピアノもクラシックも興味なく生きてきましたが、演奏シーンの度に泣きました。これが音楽と文学の融合効果でしょうか?

ストーリーはいたって簡単です。大きなピアノコンクールの開催、誰が優勝するのか、というもの。

でもストーリーはあまり関係ないです。演奏シーンが全てです。聞こえないけど音楽が聞こえる!

演奏会はいつも居眠りをします、というあなたも音楽の力に引き込まれるはず。

『銀河鉄道の父』 門井慶喜

銀河鉄道の父 /門井慶喜

created by Rinker
¥812 (2019/11/22 03:20:13時点 楽天市場調べ-詳細)

父親から見た宮沢賢治の物語。

神童と呼ばれた子供時代から、親を悩ませた青年時代。

賢治の人生はどこへ向かうのか。

まさか宮沢賢治がこれほどダメ息子だったとは…。

私は宮沢賢治には詳しくなく、作品だけを読んだことがあったので、自然に囲まれて貧乏しながら暮らした子…という勝手なイメージを抱いていました。

全然違うやないかい。

ただ、ラストはやはり読んでいて辛いですね。宮沢賢治が早世したことは有名でしょう。それを父親目線で描いてるわけですから。

宮沢賢治に興味がある方、是非ご一読どうぞ。

『宝島』 真藤 順丈

宝島 [ 真藤 順丈 ]

created by Rinker

沖縄本土決戦を経験した少年少女が、激動の時代を駆け抜ける。今はいない英雄へ想いを胸に、故郷奪還に立ち上がる。

私って沖縄のこと全然知らなかったな、と反省させられた小説です。

観光地としてキラキラした沖縄ばっかり追い駆けて、本土決戦やアメリカ支配は歴史として知っていても沖縄の人たちがどんな思いを抱いてきたか、考えたこともなかった…。

現在の基地問題にも繋がります。賛成か反対かはさておき、日本人として知っておいた方がいいと思うねん。

真藤順丈『宝島』。沖縄の少年少女が戦後•返還の激動のなか、青春から大人へと駆け抜ける。

『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』 大島真寿美

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び [ 大島 真寿美 ]

created by Rinker

浄瑠璃小屋が立ち並ぶ江戸時代の道頓堀。

竹下座を愛した浄瑠璃作家、近松半二の一生が語られる。

物語を紡ぐ半二たちが呑み込まれゆく「渦」とは?

浄瑠璃・歌舞伎が分からなくても大丈夫です。

小説という「物語」が好きなあなたなら共感すること間違いなし。

現実と物語の境目がなくなる感覚を味わってください。

大島真寿美さん著作『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』をご紹介。江戸時代に実在した浄瑠璃作家を題材にしています。

以上、直木賞を受賞したおすすめ作品をご紹介しました。読みたい本が見つかれば嬉しいです。

随時更新予定です。

読んでくれてありがとう!ほんじゃあね!

関連記事

↓こちらの記事もどうぞ↓

おすすめのファンタジー小説一覧です。子供も大人も楽しめるのが、ファンタジーのいいところ。
本記事では独断と偏見によるおすすめホラー小説をご紹介します。ほんのりホラーから猟奇ものまでご堪能下さい。