砥上裕將『線は、僕を描く』|夢中になると何者かになれる

こんにちは、なぎさです。

今回は砥上裕將さん著作『線は、僕を描く』をご紹介します。

2020年本屋大賞ノミネート作品です。

動画でサクッと紹介

動画で『線は、僕を描く』を紹介しています。5分ちょっとの動画です。

[読書記録]砥上裕將『線は、僕を描く』水墨画と青春

あらすじ

2年前の家族を失たショックから立ち直れないでいる主人公・青山。

なんとなく大学へ入学するも空虚な日々を過ごしていた。

そんなある日、水墨画展示の設営アルバイトをしたことがきっかけで水墨画の巨匠・篠田に気に入られ、弟子入りすることに。

水墨で描くことに楽しみを見出す青山。いつしか水墨画に夢中になっていく。

何も感じなかった世界が、水墨画を通じて動き出す。

青春小説、だと思う

主人公の青山は家族を失うというとても辛い経験をしていて、そういう重度の悲しみはなかなかあるものじゃないしあってはならないことだけど、

何者にもなれない自分、空虚な日々、というのは誰しも感じたことがあるのではないかと思う。

それはもう年齢関係なく。

「私は何者だ、どうなりたいんだ」というアイデンティティを探す旅を青春と呼ぶのでしょう、呼ぶことにしましょう。

本作では水墨画を通じて「認められたい。自分の中にあるものを見つけたい」という主人公の青春があり、

それが仕事を通じての「認められたい、出世したい!」という青春の人もいると思うし、

「あの人とお近づきになりたい!両想いになりたい」という青春もあると思う。

何かに夢中になると、いつのまにか「なりたい自分、実現したい自分」というのが明確になっている。

そうなればあなたは空虚な日々とはさよならしているはず。

「なりたい自分」を実現するのはもちろん大変だけど、目指すものが明確である分、行動しやすいよね。

「夢中になれること」ってどうやって見つけるんだろう。

本作の青山はすごくラッキーに水墨画と出会えた感じがするけど。

ぁ、現実世界でも同じようなラッキーで出会うと思うな。

諦めずに、いつも周りにチャンスがあると思うことにする。

砥上裕將(とがみひろまさ)さんについて

水墨画の技法や絵に向かう心理描写が、めちゃくちゃ詳しいなぁと思ったらそれもそのはず、

著者の砥上裕將さんは水墨画家でした!!

作家としては本作がデビュー作。

デビュー作でいきなりベストセラーか、うらやましい…

砥上裕將さんは現在三十代、水墨画家としては若いのでは?

この小説を機に水墨画ブームが来ると嬉しいやろうな。

『線は、僕を描く』は漫画化もされたし、ワンチャンあるで。

Kindle版、無料やったで。期間限定かもしれんけど。

ほんなら読んでくれてありがとう。

ほんじゃあね!