プレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

こんにちは、なぎさです。

今回ご紹介するのはノンフィクションです。

プレイディみかこさん著作、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

これがイギリス労働階級の現実。

概要

イギリス人と結婚し息子を産んで英国で暮らす著者のプレイディみかこさん。

日本で言う小学生から中学生へと成長する息子との日々を描きます。

しかしその内容は単なる成長・青春・子育てエッセイではなく!

多人種によるアイデンティティの問題や差別、貧富の差による分断。

多様化の難しさと困窮の社会問題が如実に描かれています。

タイトルは息子の言葉をつかったもの。

「ぼくはイエローでホワイトで、」はアイデンティティを表しています。

「ちょっとブルー」は気持ちかな?気になる人は本書を読んでみましょう。

ヘビーなテーマを前向きに

本書はフィクションなのだけれど、明日の食べ物に困っている家庭や制服が買えない家庭、私立校と公立校の明確過ぎる格差が小説さながらに語られています。

これ、全部、現実なんだね・・・。

著者自身も人種差別で嫌な思いをしているようだし、逆に著書が無意識に差別発言をしてしまって落ち込んだりということもあって、心穏やかじゃない日々もあるようです。

でも、本書は決して暗くない。むしろ前向きで明るい。

意識してそういう雰囲気で書いているというのもあると思うけど、子供たちの存在が大きい。

大人が絡まってがんじがらめになっている問題を気にせず走り抜けていく感じがする。

貧困層の少年が学校の音楽会で「父ちゃん団地の前で倒れてる、母ちゃん泥酔でがなってる」とラップしながらも最後は「来年は違う。別の年になる。万国の万引きたちよ団結せよ」と歌うシーンは泣きそうになった。

ラップを披露した少年は実在するんだよな。

子供が聡い

ブレイディさんの子供が特別聡いのだろうか、それとも成長期の子供とはみんなこうなのか?

世間が言う「正義」を鵜吞みにするんじゃなくて、自分で考えて「正しさ」を知ろうとする。

人種差別思考が強い子が東洋人と仲良くなったり、「友達だから助ける、それだけだよ」って貧富の差を乗り越えたり、いじめの話をしているはずが「反撃に反撃を繰り返して意味があるの?」と昨今の社会情勢を憂うような質問が出てきたり。

なんてシンプルで分かりやすくて優しい世界なんだ?!私にもかつてこんな時代があったのか?!

大人がみんなこの心を忘れなければ世界は平和なのに。

人種や貧困の差と言った立場の違い、多様化への対応についてもいろいろ考えさせられたけど、それについては動画で↓↓

[読書記録]ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ

読んでくれてありがとう!ほんじゃあね!