[直木賞候補]『雲を紡ぐ』伊吹有喜|核家族の在り方

こんにちは、なぎさです。

本日ご紹介するのは伊吹有喜さん著作、『雲を紡ぐ』です。

2020年上期の直木賞候補作です。

動画でサクッと紹介

『雲を紡ぐ』を動画で紹介します。5分40秒の動画です。

『雲を紡ぐ』伊吹有喜|核家族の思春期葛藤を考える

あらすじ

高校に行けなくなって1ヶ月が経った美緒。いわゆる、引きこもり。

それでも、親に申し訳ないという気持ちからなんとか登校したものの、授業が始まる前に帰ってきてしまう。

帰ってくると母親によって部屋が片付けられていた。

そしてお気に入りのショールがなくなっていた。

「また私の大切なもの捨てたの?!」

何かが切れた美緒は訪れたことがない父方の実家へ単身乗り込む。

東京から東北へ来た孫娘に祖父は驚くが、美緒を受け入れる。

祖父の仕事はホームスパンを作ること。

羊毛を手仕事で染めて、紡ぎ、織り上げる。

壊れかけた家族はもう一度生活を紡げるのか。

親と離れて暮らし始めた美緒は、どんな将来を選ぶのか。

核家族の在り方

じーちゃん、ばーちゃんと離れて暮らすことが当たり前になった昨今。

子供にとっての祖父母はどういう存在なのか。

祖父母から学ぶことも多いはず。

だけど祖父母は干渉できない。孫が自ら知ろうとして初めて伝えることができる。

親と子供は長く一緒に暮らすことになる。

子供はいつまで子供なのか。いつから自主性に任せればいいのか。

自我を得た後でも「助ける」という名の過干渉をしてしまう。子供は自立できずに苦しむ。

まぁこういった摩擦や衝突は大なり小なり各家庭であるもので。

青少年の自立問題は本人の問題だけでなく、親も己の課題と向き合わされるのだなぁと。

子供も苦しいけど、大人も同じぐらい苦しんでるね。

子供の態度、言葉は残酷なぐらい正直で。

でもそうやって正直に伝えてくれるのは家族しかいない。

「分かり合えない」じゃなくて「あなたはそういう価値観なのね」ってすんなり受け入れることができたらどれだけ楽か。

でもそうやって一筋縄でいかないのが人間の難しい所ですね?むふふ

ありきたりな家族の大きな問題。

子供も大人も共感できる部分がある、そんな一冊です。

反抗期のあなた、読んでみれば親の気持ちが少し分かるかも。

反抗期にてこずっているあなた、読んでみれば思春期の気持ちを思い出せるかも。

そんじゃあね!