これは社会への問題提起だ『十字架のカルテ』知念実希人

こんにちは、なぎさです。

本日ご紹介するのは知念実希人さんの『十字架のカルテ』です。

ただのミステリーじゃない、社会への問題提起小説だ!

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アルファポリスにて長編小説公開中!

カグヤ姫が令和の時代に現れインフルエンサーになるという、現代ファンタジーです。

読んで感想をもらえると嬉しいですhttps://www.alphapolis.co.jp/novel/518795634/67377194

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あらすじ


精神科医の凛は精神鑑定医・影山の助手になった

凛が精神鑑定医を目指すのには9年前の事件が影響している

影山の助手を務めるなかで精神鑑定医に必要な姿勢を学んでいく凛

さらには9年前の事件の、犯人の闇にも迫る

精神鑑定医とは

言葉の通り精神鑑定をするお医者さん

誰の精神鑑定をするかというと、精神疾患が疑われる容疑者です

事件当時犯人に責任能力があったのかどうか、それを鑑定するわけです

精神鑑定医が「責任能力がなかっな」と判断すれば不起訴になる可能性が高い

精神鑑定医は事件に関わった人々の人生を左右する仕事なのです

十字架はどこへ行く?

不起訴処分になった犯人は刑務所ではなく治療施設へ入り、疾患を治癒させたら社会復帰する

疾患があったとは言え、侵した罪は償わなくていいのだろうか?

被害者たちはその現実をどんな気持ちで受け止めればいいのだろうか?

この小説はそんな問いを読者に投げかける

精神鑑定医の影山は作中で「司法は精神疾患を患った犯人の処遇から目を背け続けてきた」と言っているが、この指摘は私にも当て嵌る

目を背けるというか、そもそも考え及んだことがなかった

裁判員制度が導入されて久しい

にも関わらず、「犯罪と償い」について真剣に考える機会が少なすぎる気がする

精神疾患が認められたケースはそもそも裁判に掛けられることはないけれど、こういう問題にも真摯に取り組まなければ裁判員になる資格がない気がする

こういうことを考えさせられた本作はただのミステリーではなく社会への問題提起本だと思う

ミステリーとして

凛は影山とともにいくつかの案件を担当するがそのどれもが意外な結末に行き着く

どんな心の闇が暴かれるのか、ミステリーとして楽しく読める

単純な欲を超えたコンプレックスが犯罪動機になっていて予想がつかないオチの連続

だけど現実にありそうだから胸に迫るものがある

人間の弱くて哀しい部分…

読んでくれてありがとう、ほんじゃあね!